日本の高齢化は進み、高齢者と後期高齢者という家族構成が珍しくなくなってきた。老いと死、そして生きることを考えていきます。
本連載は松原惇子著は『母の老い方観察記録』(海竜社)を抜粋し、再編集したものです。
■目黒のマンションを漏水トラブルで売却して…
お母さんの介護で? いえ、母はピンピンです
人生の先はわからないもので、わたしが65歳のとき、ひとり暮らしの母の家に間借りすることになった。
することになったというと理由が母にあるように聞こえるが、わたしが自分で決め、母の承諾もなく転がり込んだというのが正しい言い方だ。
(中略)
なぜ、実家に間借りをすることに決めたかというと、以下のとおりだ。売却が突然決まり、2か月で空け渡すことになった。
とりあえずの住まいとして、賃貸マンションに移り、落ち着いてから次のマンションを購入することにしたからだ。
ところが、目白に1LDKのかわいい賃貸マンションを見つけて喜んでいたところ、契約日の前日に不動産屋から電話があり、大家さんから契約の白紙撤回を申し渡されたというではないか。
■「60歳以上の人に部屋を貸さない」という現実
一瞬、頭が真っ白になった。なぜ? 20万も30万もする部屋を借りるならわかるが、9万円の部屋を借りるのになぜ、貸してもらえないのか。
マンションを売却するので現金はある。それに多少の収入もある。本も70冊以上書いてきた実績もある。身元保証人もたてた。それなのになぜ? なぜ?
断られた理由は意外にもわたしの年齢だった。大家さんとしては、若い会社員のお嬢さんに貸したかったようだ。
そこで、わたしは、生まれてはじめて「60歳以上の人に部屋を貸さない」という日本社会の現実に直面したのだ。
高齢者に部屋を貸さない慣習に対して問題意識を持つわたしは、
そのことに関して『老後ひとりぼっち』(SB新書)という本にまでしたというのに。自分がその当事者になるとは、夢にも思わなかったことだ。
年齢で断られたことが、わたしを完全に打ちのめした。本人の了解なく「高齢者」の枠に入れられ、社会からはじかれた気がした。
日本は、こうして高齢者を弱者にしていくのか。これは基本的人権の問題ではないか。
わたしが頭にきていると、売却してくれた不動産屋の人から、「次を探すのは落ち着いてからにすればどうですか。
実家も近いし、一時的に住まわせてもらえばいいじゃないですか」と提案された。
「きっとお母さんも、喜ぶと思いますよ。いくら元気がよくても、年だからね。心細いはずですよ」
「…う~ん、そうかな」と疑問も感じたが、行き場がなかったので間借りをすることにしたというわけである。
母と一緒に暮らすのは、子供のころを除いてほとんどないので、正直不安だった。
外で会っているときは、とてもいい母なのだが、家ではどうなのか。それに、母もひとり暮らしに慣れてきている。
しかし、あれこれ悩んでいる時間はなかった。とにかく、引っ越してからゆっくり考えよう。
目黒から埼玉の母の家に引っ越したことを知ると、誰もがびっくりしてこう聞いてきた。
「お母さんの介護で?」
「いいえ、母はピンピンです。ハエたたきで落としたいくらいピンピンです」
そう正直に答えると、誰もが目を白黒させながらも大笑いした。
(全文はソースにて)
https://news.yahoo.co.jp/articles/77829a4a2298c12c9ad6d9f7ec7fed00318ea705
★1が立った時間:2021/02/23(火) 14:12:19.02
※前スレ
https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1614062033/
引用元: ・【社会】「60歳以上の独身者に部屋を貸さない」という日本社会の怖い現実 ★3 [ボラえもん★]
車中泊で暮らすかホームレスなるしかないじゃん
車中泊いいな
求められる就職氷河期世代への一段の支援
https://www.yokohama-ri.co.jp/html/report/pdf/ev025.pdf
三大都市圏に多い就職氷河期世代
こうした就職氷河期世代の問題は今後、特に三大都市圏で顕著となる点に注意が必要である。総務 省「国勢調査」より、2015 年時点において就職氷河期世代が最も多く含まれる年齢階級の人口(35~ 44 歳人口)を都道府県別に確認すると、東京都(219 万人)の人口が最も大きく、次いで神奈川県(142 万人)、大阪府(130 万人)、愛知県(113 万人)、埼玉県(110 万人)の順となっている。東京圏(埼 玉県、千葉県、東京都、神奈川県)で全体の 31.2%を占め、さらに大阪圏(大阪府、兵庫県、京都府、 奈良県)と名古屋圏(愛知県、岐阜県、三重県)を加えると 54.9%となり、就職氷河期世代の半数以以上が三大都市圏に居住していることがうした地域においては今後、就職氷河期世代の高齢化による貧困が大きな社会問題につながる恐れがある。~都道府県別のパネルデータを用いた分析で貧困率と犯罪発生率 の間に強い相関があることが示されている。厳しい状況に置かれている一部の就職氷河期世代(特に団塊ジュニア世代)に対する本格的な支援を怠れば、この先貧困率が上昇し、犯罪発生率の上昇につ ながる可能性も否定できない。

何とか建託の空きがいっぱい
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