「お母さん、ヒグマが私を食べている!」と電話で実況…人を襲わない熊が19歳女性をむさぼり食った恐ろしい理由
3/18(土) 10:16配信
プレジデントオンライン
人間を襲わない熊が、19歳女性をむさぼり食った(※写真はイメージです) – 写真=iStock.com/Byrdyak
なぜ熊は人間を襲うのか。ノンフィクション作家の中山茂大さんは「積極的に人間を襲うことはないとされているが、
偶発的に人肉の味を覚えると厄介だ。ロシア領のカムチャッカ半島では、19歳の女性が熊に襲われながらその模様を電話で母親に伝えた『ペトロパブロフスク熊事件』が有名だ」という――。
【漫画でわかるヒグマに食われるとこうなる】
https://kuragebunch.com/episode/4855956445114518218
■「ペトロパブロフスク熊事件」とは
10代の女性がヒグマに襲われ、自分の身体を喰われながら、携帯電話で母親に助けを求める……。
そんなショッキングな事件が2011年にロシアで発生した。
「ペトロパブロフスク熊事件」として、ネット上では有名な事件だが、ロシア内での最初の報道などを参照し、
改めて事件の経緯をたどってみよう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/11f7e32ae2a2ce07a830f4c51ae2ea5a0f4430bd?page=1
引用元: ・ヒグマに襲われると、意識のあるまま肉や内臓を少しずつ食われ、絶望と激痛の中で死んでいく [784885787]
ロシア領カムチャッカ半島は北海道から1000キロ以上も東にある。ペトロパブロフスクはその第1の都市だ。
イゴール・ツィガネンコフ(45)、彼の妻のタチアナ、娘のオルガ(19)、祖母の4人家族は、
ペトロパブロフスク近郊のコリャーキ村に住んでいた。
その年の夏、彼らは多くのカムチャッカの住民と同じように、ダーチャ(菜園付きの別荘)で過ごしていた。
その土曜日、イゴールと娘のオルガは、パラトゥンカ川に遊びに行くことにした。
目撃者によると、その地域の草丈は2メートルを超えていた。茂みに何かが潜んでいても見つけることは難しかった。
車を川のほとりに停め、ふたりは森の小道を歩いていると、突然、ヒグマが茂みから飛び出し、
イゴールの頭部を打ち砕いた。イゴールは悲鳴もあげずに即死した。
■「お母さん、痛い! 助けて!」
娘のオルガは60~70メートルほど逃げたが、そこでヒグマに追いつかれた。ヒグマはオルガの足をつかみ、
彼女は悲鳴を上げて助けを求めた。
しかし周りには誰もいない。そこでオルガは携帯電話で母親に電話し、こう伝えた。
「お母さん、ヒグマが私を食べている! お母さん、痛い! 助けて!」
ヒグマに襲われたと叫ぶ娘の声を聞いて、母親は最初、冗談を言っていると思った。
しかし、電話から娘の声のほかに、獣のうなり声や、むさぼり食う音まで聞こえてきて、
ようやく冗談ではないことに気づき、恐怖と愛する我が子を助けることができない絶望感に襲われた。
■電話は1時間も続いた
オルガと母親の電話はそれから1時間も続いたという。人は極限状態になると自身の母親に助けを求めるものなのだろう。
オルガは母親に、ヒグマが今彼女を食べていると叫び続けた。
オルガによると、3匹の仔熊も「食事」に加わっていたという。
約1時間後、オルガはとうとう「もはや痛みを感じなくなった」と話した。
「お母さん、色々とごめんね。許してね。大好き」
最後にその言葉を残し、オルガからの電話は途絶えた。
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