今回話を聞いたのは、民間人校長を務めた元県立高校校長。民間企業ではありえない、教育現場での異文化体験とは――?
「空き教室」を使うためだけに総出で職員会議
「これから話す内容はかなり前のことなので、今の現場では改善されているといいなと思いながら……昔語りとして聞いてください」と、高野清さんは語り始めた。高野さんは過去、県立高校の校長として過ごした。
校長になる前は民間企業に勤め、東京のほか転勤で地方都市を転々として退職。その後、生まれ育った場所で教育に携わることになった。
きっかけは「民間人校長制度」。
民間企業で培った経営感覚やリーダーシップなど、豊富な社会人経験を学校運営に生かしてもらおうという意図で2000年に導入された。
高野さんはその先駆け的な存在として、教育の現場に飛び込んだのだ。
同じ組織に長年居続けると、その独特の風習ももはや日常となり、違和感に気づけなくなってくる。
教育現場の「民間企業では考えられない無駄」も、その1つだろう。
「校長就任後にまず驚いたのが、『職員会議』だった」と高野さんは言う。
例えば、『使わなくなった空き教室を、剣道部の道具置き場にしたい』という話が出たら、『話し合いのため職員会議を開きましょう』となるのです。職員会議には正規の教職員だけでなく、非常勤の方々や学校事務職員の方々も招集されます。数十人もの全職員を集めて検討すべき議題だとは、私には思えませんでした。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/b7b5d21de68e039623882329c7a1e8bf831a87fc
引用元: ・【学校現場】「教員の多忙化に違和感」と語る民間人校長の視点 正規教員は「特権意識」、来賓に命令形の非常識
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