実は、もっと根源的な問題もある。以上で述べたのは自給率の定義だが、
「そもそも、自給率は高いほうがよいのか?」という問題がある。
冷静に考えればすぐ分かると思うが、低いほうがよいのである。国内生産は割高だ。
だから、外国から輸入すれば安くなる。日本人は高い食料を買わされて、その分だけ
貧しくなっているのだ。
こういうと、「食料安全保障の問題がある」という意見が出るだろう。
有事の際に、自給率が低いと大変だというのだ。しかし、安全保障のためにこそ、
自給率を低める必要がある。なぜなら、食料安全保障のために最も有効な対策は、
供給源の分散化だからだ。仮に国内に生産を集中して飢饉になれば、日本人は飢えてしまう。
供給先が世界中分散していればこそ、そうした事態を避けられる。
「価格が高騰すると買えなくなる」と言う意見もある。しかし、価格高騰で困るのは、
低所得国であって、高所得国の日本ではない。
「輸出制限や売り惜しみが起きる」と言う人もいる。しかし、そんなことをすれば、
真っ先に困るのは供給者である。米加豪などの農業生産者は、ビジネスとして農業生産を行っている。
国が輸出禁止命令を出せば、革命が起きるだろう。(野口悠紀雄)
https://note.com/yukionoguchi/n/n0fe4126597b2
引用元: ・バカ「食料自給率は高いほどいい」 経済学者「低ければ低いほどいい」
豊かとも言えるので、なんでも高めりゃいいってもんでもないとは思う
ほな売ったらへんで詰むから
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