三菱UFJ銀行は24年度、544人の転職者を採用し、20年度の60人から9倍に増やした。この間、新卒を含めた採用者全体に占める割合は、14%から46%に上昇した。転職者544人のうち、金融業界以外の出身者が約半分を占める。
同行のデジタル戦略統括部で働く塚本七海さん(31)は昨年1月、自動車メーカーから転職した。人工知能(AI)を活用したソフトウェア研究に携わった前職の経験を生かし、今はAI関連技術を持つ企業の業界動向を経営陣に報告するのが主な業務だ。同行は「金融の高度化で、専門性の高い人材が必要になる。新卒に偏重した採用では育成・戦力化まで一定期間を要し、スピーディーな事業変化に対応出来ない」(人事部)と説明する。
日本銀行のマイナス金利政策の解除で「金利のある世界」が到来し、各行は個人客の獲得に向けてIT関連の開発を急いでいる。具体的には、スマートフォン用アプリをベースに、従来の残高確認や振り込みに加え、決済やAIによる資産運用アドバイスといったサービスの高度化が主戦場となる。
三井住友銀行は24年度、中途採用者が前年度比22%増の252人、採用者全体に占める割合は33%となった。銀行や証券などグループ全体で一括採用しているみずほフィナンシャルグループ(FG)は、23年度に857人(全体に占める割合53%)、24年度に361人(同23%)を採用した。
「特有の人事制度」見直す動きも
3行は中途採用者をさらに増やしたい考えで、三菱UFJ銀は25年度に前年度比29%増の700人の採用を計画している。他行や異業種を含めたデジタル人材の争奪戦は激しく、同行は24年度の中途採用者数が目標の600人を下回った。
銀行業界には特有の人事制度が残る。多くの行員が50歳代で取引先や関連会社に出向する慣行が続き、中途採用者が将来のキャリア設計を描きにくい課題が指摘される。みずほFGは、年齢や在籍年数ではなく業務や役割に応じた給与制度を導入し、年功序列の見直しを進める。
銀行業界に詳しい大和総研の小林一樹氏は、「安定して中途採用者を増やすためには、独特の企業文化そのものを変えていく必要がある」と指摘している。
読売新聞 2025/09/16 06:30
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250914-OYT1T50151/
引用元: ・新卒中心・年功序列のイメージ強い3メガ銀で中途採用急増…即戦力重視、「企業文化変える必要」指摘も [蚤の市★]
育てるのめんどいです、と同じかな?
入社して教育で十分程度かとおもてた
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