■多くのヤクザが国民健康保険に加入している
意外なことに、暴力団組員は健康保険証を所持している者が多いという。日本では、国民健康保険であれば、基本的には誰でも加入資格はある。暴力団組員だからといって排除されることはない。
▽東京都内で活動している指定暴力団幹部
「けがをした際などのために健康保険は絶対に必要。必須だ。ケンカに行ってけがをした場合に、無保険で治療費が10割負担となれば、大変な金額になる。
ケンカはいつ起こるか分からないから、健康保険には加入している。所得がないことになっているから、保険料は最低レベル。ケンカだけでなく、普段から風邪をひいたとか、虫歯の治療だとかと何かと必要。」
首都圏に活動拠点を構える別の指定暴力団古参幹部「世間の人たちは『ヤクザがけがをしたら、専門の闇医者の世話になる』というイメージがあるかもしれないが、自分の場合はそのようなことはない。ケンカはいつ、どこであるか分からない。もし自分が拳銃で撃たれたり、刃物で刺されたりするようなことがあれば、119番通報してもっとも近くの病院に運んでもらう。それが最善の策だ。ほかのヤクザもみな同じはずだ。
■ヤクザはマイナンバーカードを取得するのか
知り合いの医者がいる病院に運んでほしいなどと言っていたら、『あっちだ、こっちだ』とやり取りしている間に手遅れということになりかねない。最寄りの病院に救急車で搬送してもらえば、けがをしていれば誰でも治療してもらえる。ヤクザだからといって断られることはない。治療費がどれほどになるか分からないから、健康保険には当然入っている。少し前のことだが、生命保険にも入っていた時期があった。(ケンカに備え)女房が手続きをしていた。」
現在では暴力団などの反社会的勢力は契約を伴う行為から排除される傾向が強まっている。前出の古参幹部も、「いまとなっては生命保険には加入できないだろう」とこぼしていた。
健康保険証とマイナンバーカードを統合することなどを盛り込んだ改正マイナンバー法が2023年6月、国会で可決、成立した。政府は2024年秋に現行の保険証を廃止する方針を示している。暴力団はどう対応するのか。
▽前出の古参幹部
「マイナンバーカードは取得しない。カードがなくとも使える代替の資格確認書で健康保険を使えるようにしていくしかない。マイナンバーカードを作るには、銀行口座と紐づけることも求められることになりそうだ。近年は反社会的勢力の排除ということで、表向きは銀行口座を持っていないことになっている。だからこのようなカードはそもそも作れない。
『銀行口座が実はあります』などと明かしたら、まずいことになる。かつてはヤクザの立場を隠して銀行口座を開設して逮捕された事件は山ほどある。(マイナンバーカードについては)何もしないということだ。」
[PRESIDENT Online]
2023年1月2日9:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/6f360e613728427f92be995f0519a289a061d59c
引用元: ・【暴力団】「本当に頼れるのは闇医者ではなく救急車」ほとんどのヤクザが健康保険証を持つも… 「マイナンバーカードは取得しない」 [煮卵★]
コメント