◆東日本大震災では多くの避難者が被ばく
原子力規制委員会事務局の原子力規制庁によると、原発の約30キロ圏内に約120カ所あるモニタリングポストのうち、輪島市や穴水町など原発の北側20~30キロ付近で地震発生以降、測定できていない。担当者は「壊れているのか、土砂などで埋まっているのかなどの状況は分からない」と話す。
国の原子力災害対策指針では、原発事故が起きた際、モニタリングポストの実測値で住民の屋内退避や避難開始などを決めると規定する。測定できない場合、代わりに自動車やヘリコプターを使って測定するが、道路の寸断や事故時の高い放射線量下でヘリが近づけるのかなど課題が残る。
2011年3月の東京電力福島第1原発事故では、福島県が設置していた24台のモニタリングポストのうち23台が測定できなくなり、放射線量の把握が難航。結果的に、多くの避難者が放射線量が高い地域に逃げ、被ばくを強いられた。
◆道路寸断…石川県は「代替手段が取れない」
志賀原発は運転停止中で、地震による過酷事故は起きなかった。ただ、測定できないモニタリングポストの早期復旧は難しい状況だ。代替措置として、可搬型の測定器を置けたのは、原発から南東に20キロ以上離れた富山県氷見市の1カ所だけにとどまっている。原子力規制庁は、航空機による測定の準備は整えている。
石川県原子力安全対策室の担当者は「道路が寸断され近づけず、県としては代替手段が取れない」と困惑気味に話した。(小野沢健太、渡辺聖子)
東京新聞 2024年1月4日 19時43分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/300509
■関連ソース
志賀原発の北、空間線量14カ所で欠測 規制庁「監視に問題ない」
https://www.asahi.com/articles/ASS145VDHS14ULBH002.html
> 規制庁は、より原発に近い地域での測定ができているとして「監視体制に問題はない」としている。
引用元: ・【石川】志賀原発の周辺15カ所で放射線量を測定不能 モニタリングポストが「壊れているのか、埋まっているのか…」 [ばーど★]
担当者は「壊れているのか、土砂などで埋まっているのかなどの状況は分からない」と話す。
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