【中国】資産運用大手、中植企業集団が破産 裁判所が申請受理、債務超過４兆円超か 不動産会社より大きく銀行より小さい規模 共産党員の偉い人の財産が消滅

【北京＝三塚聖平】北京市の裁判所は５日、中国の資産運用大手、中植企業集団の破産申請を同日受理したと発表した。中植企業集団は債務超過の状態に陥っており、傘下の信託会社が投資商品の支払いを期日通りに実行できないといった問題を抱えていた。
北京の第１中級人民法院（地裁）が、交流サイト（ＳＮＳ）で発表した。中植企業集団は、支払期限までに債務を返済できなかったほか、「全債務を完済するのに資産が不足している」などとして破産申請を行っていたという。今後は、企業破産法に基づいて手続きや処理が進められる見通し。

北京市の公安当局は中植企業集団への捜査に乗り出している。
昨年１１月には、中植企業集団の債務超過額が２２００億～２６００億元（約４兆６千億～５兆４千億円）に達する可能性があると報じられていた。中国では不動産不況の深刻化で、非銀行系金融機関（ノンバンク）系を中心に資金繰りが懸念されている。
香港メディアは昨年夏、中植企業集団傘下の信託大手、中融国際信託を巡り、期限を迎えた信託商品の支払いが滞っていると報じていた。