■“デニーロものまね”テルとのコンビを解散
ある芸人が最難関の国家試験に合格していたことがわかった。合格率5%という超高難度な「司法書士」の試験を2023年7月に受け、見事に狭き門を突破して資格を取得した。本人に合格までの経緯や勉強法について聞いた。【華川富士也/ライター】
司法書士試験に合格した芸人は、元どーよのケンキ。54歳。現在は山梨県に住み、UTYテレビ山梨で放送されている平日の帯情報番組「スゴろく」の総合MCを務めている。
ケンキは1996年にテルと「どーよ」を結成。くりぃむしちゅー(当時は海砂利水魚)や、土田晃之がいたU-turn、アンタッチャブルらと舞台やテレビで腕を競い合った。「進ぬ!電波少年」などのテレビ番組で活躍し、相方だったテルが2004年にロバート・デ・ニーロものまねでブレイクするも、不仲となり、どーよは2009年に解散した。
解散後はナレーターやレポーターとして活躍していたが、母親が亡くなったことをきっかけに人生を見つめ直し、親戚との会話に出た宅建(宅地建物取引士)の資格取得に向けた勉強を開始する。45歳の時だった。3ヵ月間の猛勉強で宅建に合格すると、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、管理業務主任者、マンション管理士といった難関資格を次々と取得した。そして最後の“大ボス”として資格取得を目指していたのが「司法書士」だった。解散の経緯や資格の勉強を始めたきっかけは「デイリー新潮」の過去の記事で紹介している。【くりぃむしちゅーやアンタッチャブルと競り合うもコンビ解散…“地方局の顔”になったイケメン芸人は“芸能界引退”寸前だった(2023年02月26日配信)】
■司法試験、公認会計士試験と並ぶ「最難関」
司法書士試験は、巷の“国家試験難易度ランキング”で、司法試験、国家公務員総合職、公認会計士、弁理士などと並んで「最難関」に分類されている。司法書士は法務省の管轄下にあり、資格を得ると不動産登記や商業登記、裁判所手続、債務整理、相続などの業務を行うことができる。2023年は1万3372人が受験し、合格者は695人だった。
この難関試験を、ケンキはどのようにクリアしたのか?
「勉強を始めたのは6年半前です。最初は安い通信教育を見つけて1年半やったんですが、正直、これじゃあ絶対に受からないと悟って、学校に通うことにしました。最もいい先生、効率的な先生を調べ、その先生がいるところに1年間通いました。学校では“どう勉強すれば良いか”というノウハウを学べたことが大きかったです。資格を取るために学校に通ったのはこの時だけ。あとは独学です。完全に独学では無理だし、安くあげようとお金をケチっちゃダメでした」
勉強を始めた頃は教材を見ても全く内容が頭に入ってこなかったという。
「最初は本当にチンプンカンプン。“何これ? 意味がわからない。こんなの太刀打ちできない!無理だ!”みたいな感じでした。でも人間ってえらいもんで、学校があった頃は4時間授業を受けて家で4時間勉強して、何もない日は家で8時間勉強して、という生活を続けていると、どんどん内容がわかるようになり、正解できるようになって、6年経ったらどんな問題を出されてもほぼなんでも答えられるようになっているんですよ」
当初は仕事が減っていたことが良い方に転がった。空いた時間をたっぷり勉強に回したのだ。しかし2020年に山梨に移住し、帯番組が始まってからは、時間の捻出に苦労した。
「こっちに来てから2人目の子供が生まれたこともあり、番組のMC、レポーター、子育ての合間の時間をとにかく勉強にあてました。この3年半はしんどかったです」
試験はまだ“チンプンカンプン”な状態の時から受けていた。これもひとつのノウハウだ。
「1回目は始めて半年後、まだ通信で勉強していた時です、2回目は学校に通い出した頃で、勉強は全然終わっていませんでした。“お試し受験”といって、始めたばかりの人もみんな受験しています。雰囲気に慣れたり、本物の試験での時間配分を知るためです。僕はこの2回がお試しで、次からが本気の試験でした」
※以下出典先で
引用元: ・【元どーよ】高卒の“ボキャブラ芸人”が54歳で「司法書士」に合格! 「合格率5%」最難関突破を支えた2人の“偉人”の言葉 [征夷大将軍★]
なら知ってる
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