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2024/1/23 11:30 水内 茂幸
国民民主党の玉木雄一郎代表=東京都港区新橋の「京矢」(酒巻俊介撮影)
国民民主党の玉木雄一郎代表と、東京・新橋の日本料理店「京矢」を訪れた。昨年、国民民主では「反自民」にこだわる前原誠司元外相が玉木さんとの代表選に敗れた末、出し抜けのように党を離れた。衆院当選回数が2倍も違うベテランの行動に、玉木さんは淋しそうに「民主党系の勢力は先輩が主役を張ろうとし続けた結果、バラバラになった。もう少し後輩を支えてほしい」とつぶやいた。
玉木さん「夜の政論」少しだけ動画で
「民主党政権の3年3カ月」より下野後の日々を反省すべき
女将さんが、今度は青森市の銘酒「田酒」(西田酒造店)の純米大吟醸を持ってきた。玉木さんが「田酒は何種類もあるが、これは比較的重みがあり、かつ甘みがあっておいしい」と目を細める。
「田酒はぐいぐい飲めてキレがあり、食べ物を邪魔しないというイメージがあるが、これはお酒だけ飲んでいてもおいしい。すっきりした感があり、飲み疲れない」
確かに、口に含むとまったり絡む感があり、酒としての存在感がある。
テーブルには、箸休めとしてチーズを焼いたおつまみも登場した。業務用のとろけるチーズが原材料だが、電子レンジで水分を飛ばした後、ラスクのようにカリカリに焼き上げる。
「田酒を引き立てるつまみだよ。このタイミングで出てくるのがいいよね」
玉木さんがポリポリかじりながら、田酒をもう一口味わう。
今日はもう一つ聞きたいことがある。国民民主の結党以来、苦楽をともにしてきた前原さんが離党届を出し、昨年末に新党「教育無償化を考える会」を立ち上げたことだ。
前原さんは昨年9月の国民民主代表選で、「自民党と対峙し、『反自民・非共産』の枠組みで政権交代を目指す」と主張。自民党政権が提出した予算案に賛成したことなどを痛烈に批判したが、「政策ごとに連携を判断する」と訴えた玉木さんとの一騎打ちに敗れた。
前原さんは昨年11月の臨時国会で、令和5年度補正予算案に賛成票を投じた後に離党届を提出した。国民民主はこれを受理せず、除籍処分とした。今年に入り、前原さんの新党は国会で日本維新の会と統一会派を結成し、連携ぶりを際立たせている。
「これは前原さんだけでなく、前原さんの同世代の方にも率直に言いたいけど。もうちょっと後輩を支えてほしいんだよね」
玉木さんが遠い目でグラスを見つめた。玉木さんは衆院当選5回の54歳だが、前原さんは衆院当選10回の61歳。玉木さんと違い、外相や国土交通相、民主党と民進党の代表を務めた豊富な政治経験を持つはずだが‥。
「民主党の勢力がバラバラになった原点は、小沢一郎衆院議員が出ていったときだったと思う。その後も先輩らが主役を張ろうとし続け、結果的に組織はバラバラになった。この組織を、なんとか後輩が保っている。われわれがゼロから組織を作り上げていれば、こんなに苦労することはなかったのではないか」
玉木さんがため息をもらす。
「よく、巨大与党に対峙するため、野党勢力が『大きな塊』になるよう言われるが、旧日本維新の会の一部が分裂して糾合した民進党は大きな塊だった。ここで前原さんは党代表を務めたが、結果的に政権は取れなかった。まずはその反省が必要だ。よく『民主党政権の3年3カ月の反省が必要だ』といわれるが、よく考えてほしい。平成24年に下野してからもう10年以上過ぎている。3年3カ月の反省より、野党になってからの10年以上を反省しなければならないんじゃないか」
自民を倒すことが主目的の「大きな塊」では、世論の真の信頼は勝ち取ることができない。
「反自民・非共産」だけなら理念ない
「前原さんも、代表選で勝負がついたときは『ノーサイド』と言ってくれたのにね。なんでも反対でなく、政策ごとに判断するというのは、本来前原さんが言っていたことだよ。『反自民・非共産』ならなんでもいいなんて、逆に理念がない。相手によって自分を規定するだけじゃない。自民があって『反』だし」
前原さんが掲げる「教育無償化」は維新の看板政策だ。昨年の参院選では、前原さんが京都で維新と連携する姿も目立っていた。
(略)
※全文はソースで。
引用元: ・玉木雄一郎さん、前原誠司さんと決別「民主は先輩が主役を張ろうとし続ける」~夜の政論④ [少考さん★]
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