クーリエ・ジャポン
Photo: Chung Sung-Jun / Getty Images
昨年末から始まった、一連の「松本人志による性加害疑惑」報道。毎週新たな証言や写真を掲載するなど、週刊文春の勢いは収まる気配がない。いっぽうで、人気タレントの性的スキャンダルに対する、日本の大手テレビ局の反応は「鈍い」ものだったと指摘するのは、仏高級紙「ル・モンド」だ。
【画像】松本人志のアップの写真を使って事件を報じる仏紙「ル・モンド」
同紙は1ヵ月にわたる文春の報道内容を詳細に伝えながら、民放各局で人気番組の司会を務め、Amazonプライム・ビデオにも看板番組を持つ松本の活躍ぶりを説明する。そのうえで「暴行疑惑がメディアに取り上げられたとき、(各局の)態度は遠慮がちなものだった。番組の出演者も松本を擁護する向きがあった」と指摘。
12月29日に放送されたフジテレビの番組内では、松本と同じ吉本興業所属のタレントらが「真相が明らかになるまでコメントはできない」などと語るなか、唯一、同事務所に所属していない指原莉乃だけが、被害を訴えた女性らを擁護し、彼女らを非難することは「一種のセカンドレイプ」だと反論したと報じる。
また、海外でも大きく報道された旧ジャニーズ事務所における性加害事件も引き合いに出しながら、「東京海上日動やJALといった広告パートナーがジャニーズ事務所のタレントとの契約を解消するなか、テレビ局は同社のタレントの起用を続けている」ことや、薬物所持で逮捕された有名人はすぐに「抹消」するにもかかわらず、性的スキャンダルには「長い間沈黙を保つ」、日本の放送局の態度に疑問を呈した。
この記事に対しては、ル・モンド読者からも「要するにフランスと同じってことね」、「(複数の性的暴行疑惑のある、俳優ジェラール・)ドパルデューをおいといて日本を指摘するとは……」などとフェイスブック上でコメントが寄せられた。
引用元: ・仏紙が斬る「松本人志問題」をなかなか認められない日本のテレビ局 [フォーエバー★]
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