■日本の経済界代表団が中国の李強首相と会談
日中経済協会と経団連、日本商工会議所などによる代表団は1月25日、訪問先の北京市内で中国の李強首相と会談した。経済交流の拡大に向けて改正反スパイ法への懸念などを伝えたが、李氏は具体的な改善策を示さなかった。
飯田)久しぶりの大規模なミッションですね。
宮家)私が北京にいたのは2000年で、20年以上前ですから、当時と比較してもあまり意味がないかも知れませんが、いくつか思うところがあります。まず、中国の要人との会談はつまらないのです。中国側に挨拶して「ご意見を聞きたい」と日本側が言うと、中国側の偉い人が壊れたCDプレイヤーのように、1度スイッチが入ると止まらなくなってしまう。それがいつものパターンで、歴史問題も含めて一気に20分以上喋るのですよ。
飯田)そんなに喋るのですか。
宮家)「もう終わるか」と思ったら、それでも終わらない。それで時間になってしまい、「ありがとうございました」と日本側が帰っていく。これが昔のパターンでした。
■コロナ禍の前後で力関係が変わった日中の経済関係
宮家)ところが今回は21世紀で、しかも経済界代表団ですから、日本側にも言いたいことはたくさんあるわけです。特にこの数年はコロナ禍の前後で、日中の力関係が変わりつつあるのではないかと思います。日本側は相当文句を言っているのだと思います。「反スパイ法の運用を透明化しろ」「ビザを早く免除しろ」「原発処理水の話にも真面目に対応しろ」などの要望を出している。昔もやっていたのかも知れませんが、私は「力関係が変わったな」という気がします。
■聴く耳は持つが具体的に改善策を実施することはない
宮家)中国側からすると、必ずしもそうはならないとは思いますが、日本の産業界が怒って「中国から撤退だ」という流れになるのが怖いのです。中国経済にとって、日本企業の役割は極めて大きいですからね。だから日本側の話は聞くのだけれど、具体的な改善策は言わない。言えるわけがありません。
飯田)言えない。
宮家)李強さんは習近平さんのナンバー2だけれど、国務院総理は昔の方が権限があったでしょう。いまは圧倒的に「党」が強いですから。日本側が文句を言うようになったこと自体は素晴らしいと思うし、中国がそれに聴く耳を持つのもいいけれど、具体的に改善策が実施されるかと言うと、なかなかそういう状況にはなりません。でも時代はずいぶん変わりましたね。日中関係がいい方向に動けばいいなと思います。
■日本からの要求に対して解決策を出す気はない
飯田)ビジネスをやるにしても、反スパイ法で拘束される可能性もある。
宮家)私でも中国へは行きたくありません。私が捕まるかどうかはわからないけれど、「悪いことをしていないから絶対捕まらない」という保証はないのだから。法の適用が不透明なので、透明化されるまでは行きたくないと思いますね。
飯田)ビザの要望もありましたが、具体的な解決策が出てきたわけではない。
宮家)解決策を出す気はまったくないと思います。中国ではすべてが政治であり、習近平さんが決めていますから。昔であれば「国務院」という国家機関が強かったですからね。共産党ではなく国家の組織として、日本で言う内閣に相当するものがあり、国務院総理はその長です。本来であれば、行政を担う人がそれをやるのだけれど、もはや現在はあまり権限がないですよね。
飯田)意思決定が。
宮家)李克強前首相の時代に弱くなっていたけれど、いまは圧倒的に党が優位でしょう。
飯田)李強さんを「執行役員クラスだ」と言う人もいます。
宮家)それも可哀想ですが、実際には、政治が主導権を握る状況がますます強化されていると思います。
1/28(日) 12:57 ニッポン放送
https://news.yahoo.co.jp/articles/5cfc5fb4eac2c185c757518270fb0107a1d4ffe4
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引用元: ・中国・李強首相 聴く耳は持つが日本の経済界トップの要望には応えられない立場 [1/28] [ばーど★]
全部政治的問題なんだが経団連会長という肩書の一般人が何を勝手に政治的外交をやってるんだ?
李強は電話番のバイトのねえちゃんにも劣る。
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