門田氏は23年11月、尖閣諸島に漂着した八重山の人たちの不屈の戦いを描いた「尖閣1945」(産経新聞)を出版。「『尖閣戦時遭難事件』が現代に問いかける意味」と題して講演した。「尖閣が日本であると証明するのが尖閣戦時遭難事件だった」と述べた。
中国が主張する尖閣諸島の領有権について「琉球王国時代に中国の外交官が案内されたことが記されていることをもとに領地だと主張しているが、石油資源があると調査結果が出たことで領土だと言っているだけ」と反論した。
門田氏は、戦時中の資料を調査している際に「尖閣戦時遭難事件」と出会った。尖閣諸島には19世紀末期から「古賀村」があったことを発見。米軍機の攻撃を受けて疎開船が遭難した際には「魚釣島には真水がある」という元在住者の証言を元に乗船者たちが尖閣諸島を目指したことを挙げ、尖閣諸島が日本固有の領土であることを説明した。
現在、市が進める「尖閣1945」を原作とした映画化に向けたプロジェクトについて「尖閣諸島が日本の領土であることを中国に突きつける。そのためにも戦時遭難事件を忘れないように映画化を実現してほしい」と強調した。
また事件の生存者で唯一表彰から漏れていた見里清吉さんついて、中山義隆市長が今年7月の市政施行記念日に合わせて表彰を検討していることを紹介。門田氏が「ぜひ(表彰を)お願いします」と述べると会場からは拍手がわいた。
山田氏は、過去に実施した尖閣諸島の海洋調査の報告と未来の展望について講話。尖閣諸島には「センカクツツジ」「センカクモグラ」といった希少種が生息することや、周辺海域に豊富なアカマチが生息することを紹介した。
その上で「漁業者の生活、尖閣諸島の環境を守る行動を起こすことが経済を確立し、島を守ることになる」と述べた。
魚釣島には2001年時点で緑地が89%だったが、現在は61%に減少した。山田氏は「ヤギが緑を食べてしまい、土壌が崩壊している。島に上陸してしっかりとした環境調査をしなければならない」と強調した。
尖閣戦時遭難事件の死亡者の遺骨収集も求め「人道的かつ環境問題を扱った上陸は紛争問題にはなり得ない」と訴えた。
日本の食を守るために活動する音楽ユニット「給食当番」のライブもあった。
会場のエントランスでは、市が3度実施した石垣市周辺海域実態調査の展示や、VRで尖閣諸島の自然を体験できるブースもあった。14日の記念式典まで展示される。
八重山日報 2025/1/14
https://yaeyama-nippo.co.jp/archives/24702
引用元: ・【八重山日報】「尖閣は日本」歴史と現状発信 門田氏、山田氏が講演 きょう領土編入130年で式典 [1/14] [右大臣・大ちゃん之弼★]
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