インターネットテレビ局「AbemaTV」(東京都渋谷区)は24日、前橋市の国の重要文化財「臨江閣」で
新作ドラマを撮影した際、照明器材の熱で別館2階の廊下の床板を焦がしたことを明らかにした。
直径12センチの焦げ跡ができた。出演者や関係者にけがはなかった。同市に報告し、ドラマ撮影は一時中止するという。
臨江閣は数寄屋風の本館と書院風の別館などからなり、平成30年に重要文化財に指定された。
別館は明治43年に前橋で開かれた大博覧会の貴賓客のため建設された。本館より大きく、売りは2階にある180畳の大広間。柱は樹齢200年の杉30本が使われたという。
同市文化財保護課によると、23日午前8時頃、大広間の縁側の床板の近くで照明器材の1基が発熱し、床に敷いていた養生材を溶かし、床を焦がしたという。
照明器材はスイッチがオンになっていた。同7時50分頃、撮影準備を始めたスタッフが建物の外に置いていた発電機をオンにして通電したという。
養生材から煙が発生し、火災報知機が作動。スタッフらが現場に駆け付け、ぬれ雑巾で置いて火災には至らなかった。
今後、安全対策が確保されるまで撮影は中止される。同市は文化庁に毀損(きそん)届を提出する。文化財保護課の担当者は
「国や県と協議しながら、(臨江閣の)価値を損なわないような修復方法を検討したい」と述べ、「火災に至らず消し止められたことは、一つ良かったことかと思う」と語った。
AbemaTVは24日、コメントを発表し、
「貴重な文化財を破損したことを深くおわびいたします。今後、修繕に向けて真摯(しんし)に取り組むとともに、
再発防止に関しましては関係機関の指導に適切に従い、文化財の保護を徹底してまいります」とした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a0fb907ae137921e98f99c827d6f699eb672e734
引用元: ・AbemaTV、ドラマ撮影で国の重要文化財を焦がす 前橋市の臨江閣で照明器材が発熱 [178716317]
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