私の専門の防災マネジメントは、日常時から訓練や教育によって災害対応を身につける方法について研究します。能登半島地震では発生3日後から2日間、被害状況を調べるため石川県に入りました。能登半島北部の穴水町、輪島市、能登町、珠洲市を回り、道路の被害が大きいと実感しました。多くの道路が崩落し、さらに土砂崩れやひび割れ、段差で寸断されていました。広範囲に被害が及んだのも特徴でしょう。
能登半島はほとんどが山間部です。毛細血管のように細い道があり、そこが寸断される。迂回(うかい)ルートもないため、多くの集落が孤立しました。半島北部の4市町へ向かう主要な道路は3ルートありますが、現地入りした時点では、2ルートが通行止めでした。救助や支援、インフラの復旧などの車両が一つのルートに集中してしまう。さらに片側交互通行になっている場所もあり、渋滞でたどり着くまでに時間がかかる状況でした。孤立の解消を待つより、ヘリなどをより多く投入し、まず避難してもらうことはできないかとの思いを抱きました。
阪神大震災では家族や住民が救出
建物の被害も甚大で、潰されたように倒壊した建物が多い印象です。過疎地域で古い建物が多かった、過去の地震で弱くなっていた、といった指摘があります。実際に被害にあった建物の構造などを含め、専門家による調査が必要です。
また、高齢化が進む地域では、近隣の住民で助け合う「共助」に限界があるとも感じました。阪神・淡路大震災では、多くの人が倒壊した建物から家族や住民によって救出されたという調査があります。珠洲市や能登町では、高齢化率が50%を超えています。人手が足りず、力仕事を担える人も少ない。能登半島地震では、正月で帰省していた若い人たちもいて、高齢者を助けました。ただ逆に、そうした若い人たちが被災者になった面もあります。
私は2007年の能登半島地…(以下有料版で,残り523文字)
朝日新聞 2024年1月24日 7時00分
https://www.asahi.com/articles/ASS1Q54GHS1LUPQJ00S.html?iref=comtop_7_05
引用元: ・高齢化進む被災地、住民の「共助」は限界に 家屋潰れても人手足りず [蚤の市★]
老後の心配も必要なくなるぞ
まずは身近な親や祖父母ヤッチャイナよ
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