研究が注目したのは、DEHP(ジエチルヘキシルフタル酸エステル)とDiNP(ジイソノニルフタル酸エステル)という2種類のフタル酸エステル。DEHPへの妊娠中の暴露は世界で約200万件の早産に関連しており、さらにDiNPも約190万件の早産に寄与していると推計された。また早産に関連した新生児死亡は約7万4000件にのぼるとされる。
フタル酸エステル類は「いたるところにある化学物質」とも呼ばれ、子供のおもちゃ、食品保存容器、ビニール床材、シャワーカーテン、医療機器など非常に多くの消費者製品に使われている。また制汗剤、マニキュア、香水、ヘアスプレー、シャンプー、石鹸、ボディローションなどの個人ケア製品にも含まれている。
これらの化学物質はホルモン産生の仕組みである内分泌系を乱すことが知られており、発達障害、生殖機能への影響、脳や免疫系の問題との関連が指摘されている。早産が起きる仕組みとして、フタル酸エステルが胎盤の機能を障害するという経路が有力視されている。
被害は特にアフリカ、中東、南アジアに集中しており、これらの地域はプラスチック産業の急成長や廃棄物問題を抱えている。
研究者らは、DEHPの規制を回避する目的でDiNPが代替として普及しているが、どちらも同様のリスクをもたらすとして、個別規制ではなく化学物質全体を対象とした包括的な規制の必要性を訴えている。なお、これらの化学物質は体内での半減期が短く、数日で排出されるという特性もある。
https://studyfinds.com/plastic-chemicals-behind-1-in-11-premature-births/
引用元: ・__プラスチックに含まれるフタル酸エステル類、約200万件の早産と約7万4000件の新生児死亡に関与 [827565401]
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