価格比較サイトの有力企業、アメリカの「ディールタイム」が2000年2月に日本に進出してきたのである。ディールタイムにはジャフコ、三井物産、オムロン、クレディセゾンなどが出資し、たちまち40億円を調達してしまった。
また、ディールタイムは日本進出に際して多額の資金を調達しただけでなく、一橋大学を出た東京銀行(現・三菱UFJ銀行)出身の優秀な人間を社長に据えた。そして、資金力にものをいわせて宣伝広告にも金を使った。
ディールタイムは豊富な資金力と優秀な人材を表に立てて、カカクコムを圧倒する戦略を取ったのである。カカクコムが音を上げて「うちを買収してくれませんか」と言ってくるのを待っていたのだろう。
強大なライバルに対し、カカクコムの資金はアイシーピーが出した1億円しかなかった。人材といえば槙野、穐田のほかはビジネス経験のない20代の人間だけだ。ほぼ全員がアキバオタクでゲームが好きでパソコンには詳しいが、コミュニケーションは苦手……。前の晩、遅くまでゲームをやっていて、次の日は休んでしまうこともあった。
■なぜ“黒船”を撃退できたのか
だが、彼らはパソコンに愛情を持っていた。そして、妙に真面目だった。だらしないところはあったが、根は真面目だから、反省はする。遅刻はするのだけれど、申し訳なさそうな顔になる。社会人としての常識はなく、人見知りな連中だったけれど、それでも穐田は彼らが好きだった。訳知り顔の外資系エリートより100倍マシだと思った。
引用元: ・【経済】『価格.com』は外資に占領されるはずだった…米国エリートを撃退した「秋葉原のオタク軍団」
梱包も加味して決めるぞ
むき出しのダンボールに伝票貼って送ってくる所はダメだ
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