
文春オンライン
北海道の石狩湾に面した港湾都市・小樽。観光客を惹きつけてやまないこの街に、ひそかに男たちが集まっていた。夜景でも運河でもない、おぞましい性犯罪を目的として――。
【画像】主犯の男が動画サイトに投稿していた“作品”
13歳未満の女児にわいせつ行為をはたらいた5人の男
小樽署は今年1月15日までに、女児への強制わいせつ、強制性交未遂などの疑いで5人の男を逮捕した。
「男たちは2018~22年、小樽市内の宿泊施設で、13歳に満たない特定の女児に対してわいせつな行為に及んだ。その手口は、まず女児に睡眠導入剤をあたえ、意識の朦朧とした状態で犯行に及ぶという卑劣なものです」(捜査関係者)
茨城県笠間市の無職・花麻重仁(46)、神奈川県大和市の建築作業員・原淳一(55)、札幌市豊平区の会社員・鳴海夕磯(53)、大阪市平野区の無職・小嶋宏明(42)、沖縄県宜野湾市の無職・比嘉裕健(39)――年端もいかない少女に手を出した5人の男は全国各地から集まっていた。
「南は沖縄から、北は北海道までに散らばっている。彼らは元々面識がない。実生活での知り合いではなく、主にインターネット上の小児性愛者のコミュニティを通じて知り合ったというのです」(同前)
異常な「オフ会」を企て、場所を提案するなどした「主犯」とされるのが花麻容疑者である。犯行の様子を撮影し、その動画を他の容疑者に送信したとする児童ポルノ禁止法違反の容疑もある。
主犯・花麻重仁のネット上の顔
卑劣漢たちはインターネットを介して知り合ったが、かつてオンラインゲームの世界で、花麻を名乗る人物と知り合ったという知人が証言する。
「ゲームの世界の中で同じ“ギルド”(グループ)に所属しました。彼はゲームの中では機転が利き、情報収集や攻略をそつなくこなした。ゲームをしながらよく酒を飲んでいる様子でした」
酔いが回り気が大きくなった花麻は、問わず語りに自らの境遇を告白し始めたという。
引用元: ・小樽で女児を眠らせ5人で猥褻した鬼畜ロリコン主犯の花麻重仁。交番の前を130kmで走る車カスだった [866556825]
「ある夜、“ギルド”のメンバーに対して、自分の珍しい実名と、当時は北海道に住んでいるという個人情報を明かしたのです。彼はネット上では『銃神』と名乗っていたのですが、それは下の名前を音読みにして当て字をしたものだとも語っていた」(同前)
実名や年代、居住地など、この知人が知りえたプロフィールは、花麻のものと合致する。オンラインゲーム上で親しくなるにつれ、花麻と思しきネットの向こうの人物は、やがて自らの日常生活についても断片的に話すようになっていった。
「問題行動を自慢することがありましたね。例えば『車で130キロくらい出して交番の前を走っている。ナンバーや車種を覚えられる前に通り抜けて、ポリ公(警察)をおちょくっている』などと話していました」(同前)
花麻と「オフ」(=リアルな場)で接したこともある。
キャッチを睨みつける異様な行動
「一度、会食をする機会があり、実際に会いました。パチプロ、トラック運転手、溶接工など、仕事を転々としているようでした。会食をした際は穏やかでしたが、一緒に繁華街を歩いていると、声を掛けてきたキャッチを執拗に睨みつけるなど、振る舞いに品はありませんでした」(同前)
最後のやり取りは2019年だった。
「急に電話があり、『今は茨城にいるんだ。プレス工をしていて、指のけがをしたから労災で療養中だ』という近況報告がありました。報道されているような妙な集まりへの誘いを受けたことはありませんね」(同前)
週刊文春は、花麻がインターネット上に持つ複数のアカウントの存在を確認。自己紹介欄には「花麻重仁」「茨城県笠間市在住」などとあり、容疑者本人のプロフィールと重なる。
氷上で回る「少女型機械人形」
あるサイトのアカウントには、花麻が2013年に作成し投稿したとみられる3分間の動画が残る。ハッシュタグによれば、動画の中の主人公は「少女型の機械人形」という設定のアニメの登場キャラクター。
短いスカートから下着を覗かせ、氷の上でただクルクル回りつづけるだけの内容だった。〈なぜやったかは自分でも分からないw しかし後悔はしていないww〉という言葉が添えられている。
花麻は何を考えこんな動画を投稿したのか。それは少女にわいせつ行為をはたらくことと地続きなのか。警察の捜査が続いている。
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