妊娠中に感染した母親が事前にワクチン接種を受けていた場合、リスクは大幅に低かった。
研究者らは、子宮内でのSARS-CoV-2への曝露が乳児の「炎症カスケード」を引き起こし、未熟児に最もよく見られる呼吸障害のリスクを高めていることを発見した。
この研究結果は、査読誌「Nature Communications」に1月24日に掲載される予定だ。
カリン・ニールセン博士、上級著者、UCLA デビッド・ゲフィン医学部小児感染症部門小児科教授
妊娠中に新型コロナウイルス感染症に感染した母親から生まれた正期産の新生児では、出生直後に異常に高い割合で呼吸困難が発生することが判明した。
母親たちは新型コロナウイルスに感染する前にワクチン接種を受けておらず、ワクチン接種がこの合併症を防ぐことを示しています。」
研究に参加した母親221人のうち、151人(68%)は感染前にワクチン接種を受けていなかった。
重度または重篤な新型コロナウイルス感染症を患っている女性は23人(16%)だったのに対し、ワクチン接種を受けた母親はわずか3人(4%)でした。
研究者らは、この研究で追跡調査された曝露乳児199人のうち34人(17%)が呼吸困難を経験したことを発見したが、これは非常に高い頻度であり、曝露を受けていない一般集団と同様に、呼吸困難は乳児の5~6%にしか起こらない。
呼吸困難を伴う乳児の21%は、重度または重篤な新型コロナウイルス感染症に罹患した母親から生まれましたが、呼吸困難のない乳児のうち、重篤な疾患を患う女性から生まれたのはわずか6%であり、この結果は統計的に有意でした。
呼吸困難を患った34人の乳児のうち、感染前にワクチン接種を受けた母親から生まれたのはわずか5人(16%)だったのに対し、呼吸障害のなかった母親から生まれたのは63人(41%)であり、ワクチン接種が予防効果を持っていたことが示された。
研究者らによると、感染前にmRNAワクチンを1回投与しただけでも、正期産児が呼吸困難を発症する確率は大幅に低下したという。
新型コロナウイルスに感染した母親から生まれた乳児は呼吸困難を発症するリスクが3倍になる、UCLA主導の研究が示唆
https://www.uclahealth.org/news/infants-born-covid-infected-mothers-have-triple-risk
感染前に母親がワクチン接種を受けると、早産児が最も頻繁に発症する呼吸障害を満期産児が発症するリスクが大幅に減少した
引用元: ・【カリフォルニア大学ロサンゼルス校研究】妊娠中に新型コロナに感染した母親から生まれた乳児は、呼吸困難を起こすリスクが3倍高い、事前にワクチン接種を受けていた場合、リスクは大幅に低かった
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